「中途採用の40代って、使えないな…」
転職先の会社で、こんなふうに思われてしまわないか?気になるところですよね。
入社直後から悪いイメージを持たれてしまうのは、なんとか避けたいものです。
そこで今回は、40代の中途入社者が「使えない」と思われてしまう理由について、転職支援サイトや人材業界のデータをもとに整理しました。
どれも転職前から意識しておけば、「使えない人」というイメージが定着するのを防げるはずです。ぜひチェックしてみてください。
1. 過去のやり方にこだわってしまう
新しい職場で、“求められてもいないのに”過去の実績や成功事例を持ち出すことです。
「前職ではこうやってました」
「こっちの方が効率いいと思うんですけど」
など、入社してすぐに主観で仕事のやり方を変えようとする方は、「使いにくい・使えない」と思われてしまうので、控えた方がよいでしょう。
■「使えない」と思われないためのポイント
- 過去の実績が通用しない職場もある、と心得ておく
- アンラーニング(学び直し)の姿勢を見せる
- 面接でも「新しいやり方にも前向きです」と伝えておく
つまりは、新しい環境に対して“適応しようとする姿勢”を見せることです。まずは社風やカルチャー、ルールに従って動くのが賢明ですね。
2. 年下の上司や若手に抵抗感を見せる
「年下に指示されるのは正直やりづらいな…」
そう感じたとしても、それを態度に出してしまうのはNGです。
いまは30代や20代が上司という職場も当たり前。
年齢による上下関係、つまり「長幼の序(ちょうようのじょ)」を大事にしてきた方ほど、早めにその考えを改めた方がよいでしょう。
■「使えない」と思われないためのポイント
年齢に関係なく、「相手を尊重する」スタンスを意識すればOKですね。
3. ITツールへの苦手意識を見せる
「Slack?Zoom?なんか面倒くさそう…」
このように思っていても、その苦手意識が態度に出てしまうと要注意です。
いまの職場では、チャットツールやオンライン会議、クラウド共有などのITツールを使うのが当たり前。
例えば、「社内のやり取りはチャットで」「会議はオンライン」「資料はクラウドで共同編集」なんて流れは、どの職場でも普通になっています。
「よくわからないから使わない」「誰かに教えてもらわないと無理」では、すぐに「使いづらい人」「自走できない人」と見なされてしまいます。
■「使えない」と思われないためのポイント
- 入社前に、どんな社内ツールを使っているか聞けるなら確認しておく
- 基本的な操作だけでも、自宅で少し触れておくと安心です
- 「こういったツールも、自分で調べながら覚えるようにしています」と伝えられるようにしておく
たった5分でも操作しておくだけで、「前向きで柔軟な人」という印象につながりますよ。
4. 自分の役割を受け身でとらえてしまう
「何をすればいいか分からない」
「言われたことだけやっておけばいいか」
など、受け身のスタンスの40代です。
中途採用は“即戦力”として期待されているので、指示待ちだと「あれ?思ってたのと違う」とがっかりされてしまうことも。
■「使えない」と思われないためのポイント
- 「入社後は自分で役割を把握する努力をします」と伝える
- 面接で「状況を見て自発的に動いた経験」を語る
たとえば「分からないことは自分から聞く」「過去の経験をもとに提案してみる」といった、少し前に出る姿勢を持つだけでも、“思ったより頼りになる”という印象につながりますよ。
5. チームとの連携が弱い印象を与える
40代で、一人で仕事を抱え込みすぎたり、困っていても相談をためらうと、「周りと連携して仕事を進められない人」と思われやすくなります。
特に中途採用の場合は、即戦力としてだけでなく、チームにすぐ溶け込み、他のメンバーと協力しながら成果を出すことが求められます。
「なんでも自分でこなせる」と見られがちな40代ですが、あえて周囲に頼らずに動くと、チーム全体の連携が乱れてしまい、マイナス評価につながることも。
■「使えない」と思われないためのポイント
- 面接で「周囲と連携して仕事を進めた経験」を語る
- 「困ったら相談する習慣」を自分の強みとして伝える
チームで成果を出す意識を持つと、入社後も動きやすくなるでしょう。
6. 自分の強みや実績をうまく伝えられない
具体的に何をしてきて、どんな強みがあるのか?直属の上司、また仕事で関わる人に伝わらないと、「使いづらい・使えない」と思われてしまいます。
■「使えない」と思われないためのポイント
- 定量的な実績や成果のプロセス、工夫した点をセットで語れるようにする
- 自己紹介や面接用に、実績を3つほど具体的に整理して準備する
こういう準備をしておくと、「頼りになりそう」と思ってもらいやすくなりますよ。
まとめ|40代中途採用は“姿勢”で決まる
「40代の中途採用は使えない」と思われないポイントは、ほんの少しの意識と準備で回避できるものばかりです。
企業が見ているのは、年齢や経験よりも、
- 新しいことを学ぼうとする姿勢
- 周囲と信頼関係を築こうとする姿勢
- 自分の強みをわかりやすく伝える姿勢
つまり、「この人なら安心して任せられる」と思わせるコミュニケーション力と柔軟性です。
転職を検討している今だからこそ、入社後の“見られ方”まで意識した準備をしておくと、ぐっと差がつきます。
「不安だからこそ、先に知っておいてよかった」
そう思える一歩になれば幸いです。
■40代の転職でお世話になった転職エージェント